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硫黄酸化脱窒菌による窒素処理技術

水処理関係

タイトル

硫黄酸化脱窒菌による窒素処理技術

著者

山本一郎、小島修一、小出寛子

出典

「環境浄化技術」(2008年5月)Vol.7.No5,44-48

抄録

近年、世界的規模で硝酸性窒素による汚染が深刻化しており、我が国でも、地下水の硝酸性窒素汚染が数多く報告されている。硝酸性窒素は、多量に摂取した場合、メトロヘモグロビン血症(血液の酸素運搬能力が失われる疾患)を引き起こすことや、胃の中で発ガン性物質(Nーニトロソ化合物)を生成することが明らかにされており、人体への影響が懸念されている。環境省は、硝酸性窒素および亜硝酸性窒素について水道水の水質基準や公共用水域および地下水の水質汚濁に係わる人の健康保護に関する環境基準を設けると同時に、汚染対策マニュアルを作成し注意を喚起している。
このような背景のもと、排水中の窒素を処理するために、様々な処理方法が提案されている。日鉄環境エンジニアリング(株)は、新日鐵化学(株)の硫黄カルシウム剤「バチルエース」を用いた生物学的脱窒素方式に着目し、ライセンス契約を結び販売権を取得した。本稿では、この「バチルエース」について、その処理原理や性能、実施例、今後の展望などについてあらためて紹介する。

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