余剰汚泥の減量でCO2削減と排水の高度処理を可能とした「バイオアタック・ダイエットシステム」
水処理関係
タイトル
余剰汚泥の減量でCO2削減と排水の高度処理を可能とした「バイオアタック・ダイエットシステム」
著者
平田正一、鎌田博史
出典
「加工技術」Vol.44.No1(2009年),82-84
抄録
有機性排水の処理に広く採用されている活性汚泥処理施設での問題点は、余剰汚泥の発生およびその処分と施設設備に広い敷地面積を必要とすることである。「バイオアタック・ダイエットシステム」は、排水処理に寄与する微生物の生育環境を整えることで、汚濁物質の高速処理を可能とした「バイオアタック」と、排水処理施設から発生する余剰汚泥を生物分解しやすく加工することで余剰汚泥の減容化可能とした「バイオダイエット」の二つ単位操作からなる。
従来の処理施設と比較し、高速処理=コンパクト化(敷地面積1/2程度)が可能で、かつ余剰汚泥発生量を80%以上削減することを可能とした装置である。本装置は新設の排水処理施設はもとより、既設の排水処理施設にも目的に合わせて、それぞれ単独で、あるいは両システムを組み合わせることが可能であり、排水処理施設の能力倍増ならびに、省エネルギーと環境負荷低減を簡易に実現することができる。
水処理関係の公表文献一覧
- [44]標準活性汚泥法における酸化剤を用いた下水汚泥削減プロセス開発
- [43]バイオ活性物質"CODカッター"を用いたCOD分解・処理能力改善
- [42] 微生物活性剤による排水処理施設の水質改善
- [40] 排水処理設備の計画停電・節電対策商品とその活用事例
- [37] 汚泥減量装置の下水・集落排水処理設備への適用
- [36] 余剰汚泥の減量でCO2削減と排水の高度処理を可能とした「バイオアタック・ダイエットシステム」
- [34] 高機能イオン結合型水処理剤「ケーイーリリーフ」による排水のCODと色の高度処理
- [33] バイオアタックによる製紙排水の効率処理-省スペース・汚泥削減と既存設備の能力増強
- [31] A-Hipo法による難分解性CODと色の高度処理
- [24] 硫黄酸化脱窒菌による窒素処理技術
- [23] 酸素補給薬剤による活性汚泥処理機能の改善と臭気発生防止
- [22] QP-PCR法による活性汚泥中の糸状性細菌Thiothrix属の定量
- [17] 汚泥中のスカム原因細菌定量法の検討
- [14] ソリューション型高速増殖微生物リアクター「バイオアタック」による排水の効率処理
- [13] 含油排水向け生物処理技術 含油排水の効率処理とスラッジの削減
- [12] 糸状性バルキング対策薬剤について、および活性汚泥性能を向上させる微生物製剤について
- [11] 活性汚泥の沈降不良対策(1),(2)
- [10] 汚泥・廃棄物の削減(1)~(6)
- [9] 排水処理と臭気対策、および脱臭剤による効果的な悪臭対策
- [5] 高効率・余剰汚泥制御の新規活性汚泥システム~バイオダイエット・バイオアタック~