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GC/MS一斉分析データベースを用いた土壌中のPOPs等化学物質の包括分析

テクノ関係

タイトル

GC/MS一斉分析データベースを用いた土壌中のPOPs等化学物質の包括分析

著者

宮崎照美、園田裕一、中原世志樹、門上希和夫、陣矢大助

出典

DIOXIN2007(第27回国際シンポジウム) 2007年9月2日~7日、東京

抄録

残留性有機汚染物質(POPs)、多環芳香族炭化水素(PAHs)や農薬など約1,000種の半揮発性化学物質による土壌汚染を簡易かつ迅速に把握する包括分析法を開発した。検討にあたっては、性質が異なる130物資をモデル化合物とし、それらを用いて土壌からの抽出、クリーンアプ法を検討した。対象物質の定性、定量は、標準品の使用や検量線の作成を必要としないGC/MSデータベースを用いた。その結果、一部の水溶性物質や高極性物質の回収率が悪く分析不能であったが、弱酸性からPOPsやPAHsなど疎水性物質まで広範囲の化学物質を精度良く同定・定量することができた。また、本法を環境標準試料や実際の土壌に適用した結果、保証値や既存の個別分析法の結果と良く一致し、土壌への適用性を確認した。本法を使用すれば、5検体の土壌中の約1,000物質の濃度を分析者1人がわずか1日で求めることが可能であり、土壌汚染の調査手法として有効である。

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