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PCB汚染物質中の水酸化PCBについて

テクノ関係

タイトル

PCB汚染物質中の水酸化PCBについて

著者

森田健志、島瀬正博、福沢志保、國武明伸、先山孝則、奥村為男

出典

第16回環境化学討論会2007年6月20~22日、北九州

抄録

ポリ塩化ビフェニル(PCB)は難分解性や生物体内への蓄積性を有するため、PCB特別措置法により厳重保管が義務付けられているが、保管中の漏洩や紛失による環境中への流出が問題視されている。環境中へ流出したPCBは物理化学反応や生体内の代謝作用によって水酸化PCBに変化する可能性がある。水酸化PCBの一部は内分泌撹乱性を有すると疑われており、生体試料に関して多くの測定事例が報告されている。
一方で環境試料に関しては以下の報告がある、Andersonは大気中でラジカルOHとPCBが反応し、水酸化PCBが生成される可能性があると報告し、Uenoは雨水、雪や表層水中に水酸化PCBがpg/L程度存在することを示した。また、先山らは都市域の底質中に水酸化PCBがPCB濃度の約0.89~6.9%存在することを示した。しかし環境試料の測定事例は未だに少なく、さらにPCBを高濃度に含むPCB汚染土壌中の水酸化PCBを測定し、いくつかの知見が得たので報告するとともに、さらにその水酸化PCBがPCB製品を由来としているか調査した。

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