研究開発
高い技術力が当社事業の原動力
各種技術領域の先進性を追求するとともに、技術領域の枠組みにとらわれない融合的なソリューション技術の開発を行っています。
事業分野が学際的かつ多岐にわたる当社では、応用化学、土木工学、機械工学、電気工学、生物工学、遺伝子工学 等の様々な分野が融合した研究開発が不可欠です。各部門の専門家が有する専門知識を統合的に駆使するため、組織一丸となって技術開発に取り組んでいます。
私たちの取組
ターゲット設定
カーボンニュートラル、SDGs、鉄鋼生産の強靭化 などの重要課題をはじめとする諸課題について、入念な調査・分析に基づき開発ターゲットを設定します。操業現場における問題の速やかな解消、将来的な労働人口減少対策としての省人化技術の導入・DXなども大切な開発ターゲットです。
コンセプトの構築
開発ターゲットにおける課題を解決するための技術・商品を創案し、その実験的検証・理論的検証を繰り返し、技術・商品コンセプトを固めていきます。この過程で必要となる高度な分析・評価は、社内の分析部門との協働により行います。
実証・商品化
開発した技術の多くは、現場大規模実証試験での性能・堅牢性の実証を経て、商品化されます。また、開発技術の多くについて、特許権や商標権といった知的財産権を確保しています。
研究開発事例
主に水処理工程について、革新的な高度処理プロセスへの挑戦や効率的な保全が可能な堅牢な設備への改善などの技術開発を通じて、お客様に新たな付加価値をもたらし、鉄鋼業をはじめとする産業の発展に貢献することを目指しています。この実現に向けて、開発部門ばかりではなく、さまざまな現場部門が一体となって取り組んでいます。
コンピュータサイエンスに基づく現場課題の解決
シミュレーション技術やAI技術を積極的に導入しています。流体シミュレーションで水槽の水流を再現し、効率的な設備設計を検討しています。
新工法と装置の開発
浚渫スラッジ濃縮装置の開発では、目標性能の設定から装置の設計、開発後の運用に関してまで、操業部門と一緒におこなっています。
研究支援体制
原理追及やメカニズム解明を支える最先端の技術の一部をご紹介します。
高度な分析技術
NMR、GC×GC-TOF-MS、GC-MS、ESI-MS 、TG-DTA等の高度な構造解析技術を多数保有しています。物質の構成成分の解明や、気中・水中に含まれる成分の特定・定量が可能です。高度に自動化・迅速化されたオーソドックスな水質分析技術に加え、これらの高度解析技術を活用することで、堅牢・迅速な技術開発が可能になります。
最先端の遺伝子解析技術
生物学的廃水処理設備の安定的運転指標としての微生物群集構造データの活用や、生物に起因する金属腐食の根本原因解明のための腐食原因微生物の特定・定量など、各種研究開発・事業を支援することを目的とした先端的な遺伝子解析基盤を保有しています。