蛍光消光プローブ新規遺伝子検出定量法(QP法)
ゲノム関係
タイトル
蛍光消光プローブ新規遺伝子検出定量法(QP法)
著者
蔵田信也
出典
(株)シーエムシー出版「複合微生物系の産業利用と新産業創出」7月(2006年),14-20
抄録
QProbeは、C末端を蛍光標識されているのみであり、非常にシンプルな構造を有している。本構造のプローブは、標的遺伝子と結合することで、蛍光色素とG間の相互作用が確実に起こるため、蛍光消光が例外なく発生する。このためQProbeは、(1)プローブ設計にトライ&エラーが不要、(2)プローブ合成コストが安価、といった特長を有している。また、これまで蛍光消灯が顕著な色素は4種類確認されており、同一反応溶液中に存在する4種の異なる遺伝子を同時に検出することが原理的に可能である。
リボゾーマルRNA等の比較的高濃度に存在するターゲット遺伝子の場合、QProbeにて直接検出・定量することが可能である。しかし、その適用範囲は限定的となるため、我々は遺伝子増幅法であるPCR法と組合わせた手法の開発に着手した。以下、その詳細を述べる。
ゲノム関係の公表文献一覧
- [15] 蛍光消光プローブ新規遺伝子検出定量法(QP法)
- [8] 新規一塩基多型解析技術の開発 -SNaPpy法及びQP法
- [4] 蛍光色素・グアニン塩基間の相互作用に由来する蛍光消光現象を利用した新規遺伝子解析技術
- [3] 定量的PCR法を用いた難培養整備生物のモニタリング