QP-PCR法による活性汚泥中の糸状性細菌Thiothrix属の定量
水処理関係
タイトル
QP-PCR法による活性汚泥中の糸状性細菌Thiothrix属の定量
著者
粟ケ窪さゆり、小林祐和子、岡本吉博、横幕豊一
出典
第42回水環境学会年会、2008年3月19~21日大阪
抄録
活性汚泥法における深刻な運転障害の一つとして糸状性細菌の過剰増殖を原因とする沈殿槽の個液分離障害がある。バルキングの原因菌は様々でもあるが最も多く出現する微生物はEikelboom Type 021N(Thiothrix eikelboomii、 T. disciformis、T. flexilis)を含むThiothrix属細菌であり、この菌の存在量を把握することはバルキング防止に繋がると考えられる。指標とする微生物の定量法として、従来光学顕微鏡により肉眼で判断されていたために信頼性は低かったが、近年、分子生物学的技術の進歩により、多種多様の生物が存在する生態系において特定の細菌の存在量を得る手段として、FISH法及びリアルタイム定量的PCR法の利用が可能となった。しかし、FISH法による定量は対象物が少ない場合に感度が低くなるため、誤差が大きくなるといった短所を持つ。
そこで本研究では、高感度に定量可能な蛍光消光プライマーを用いたリアルタイム定量的PCR法(QP・PCR法)を用いて、産業排水処理設備の活性汚泥におけるThiothrix属細菌の定量について検討を行い、沈降性との関係について検討を行い、沈降性との関係について解析した。
水処理関係の公表文献一覧
- [44]標準活性汚泥法における酸化剤を用いた下水汚泥削減プロセス開発
- [43]バイオ活性物質"CODカッター"を用いたCOD分解・処理能力改善
- [42] 微生物活性剤による排水処理施設の水質改善
- [40] 排水処理設備の計画停電・節電対策商品とその活用事例
- [37] 汚泥減量装置の下水・集落排水処理設備への適用
- [36] 余剰汚泥の減量でCO2削減と排水の高度処理を可能とした「バイオアタック・ダイエットシステム」
- [34] 高機能イオン結合型水処理剤「ケーイーリリーフ」による排水のCODと色の高度処理
- [33] バイオアタックによる製紙排水の効率処理-省スペース・汚泥削減と既存設備の能力増強
- [31] A-Hipo法による難分解性CODと色の高度処理
- [24] 硫黄酸化脱窒菌による窒素処理技術
- [23] 酸素補給薬剤による活性汚泥処理機能の改善と臭気発生防止
- [22] QP-PCR法による活性汚泥中の糸状性細菌Thiothrix属の定量
- [17] 汚泥中のスカム原因細菌定量法の検討
- [14] ソリューション型高速増殖微生物リアクター「バイオアタック」による排水の効率処理
- [13] 含油排水向け生物処理技術 含油排水の効率処理とスラッジの削減
- [12] 糸状性バルキング対策薬剤について、および活性汚泥性能を向上させる微生物製剤について
- [11] 活性汚泥の沈降不良対策(1),(2)
- [10] 汚泥・廃棄物の削減(1)~(6)
- [9] 排水処理と臭気対策、および脱臭剤による効果的な悪臭対策
- [5] 高効率・余剰汚泥制御の新規活性汚泥システム~バイオダイエット・バイオアタック~