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土壌中の水酸化PCBについて(2)水酸化PCBの生成

テクノ関係

タイトル

土壌中の水酸化PCBについて(2)水酸化PCBの生成

著者

島瀬正博、森田健志、福沢志保、國武明伸、先山孝則、奥村為男

出典

第17回環境化学討論会2008年6月11~13日、神戸

要約

水酸化ポリ塩化ビフェニル(水酸化PCB)は生体内におけるPCBの代謝物の一つで、一部の異性体は甲状腺ホルモンや女性ホルモン等の作用に影響を与えると指摘され、生体試料に関する測定事例が多数報告されている。環境試料ではUenoらや先山らが水環境や底室中に水酸化PCBが存在することを示した。この調査結果は、環境中においても物理化学反応や生物の代謝反応によってPCBが水酸化PCBに変化する可能性を示唆している。
一方でPCB特別措置法に伴いPCBの処理が本格化しており、PCB廃棄物の保管場所におけるPCBの土壌汚染が懸念される。我々は、昨年土壌汚染の水酸化PCBを測定し、PCBに対して0.09~0.8%の水酸化PCBが存在することを明らかにした。水環境中や底室中と同様に、環境中でPCBが何らかの作用を受けて水酸化PCBに変化したと考えられるが、その生体メカニズムは未だに不明である。
本研究ではPCBを添加した媒体に光(紫外線、太陽光、遮光)や水分添加物等の条件下において水酸化PCBが生成されるか調査した。そしていくつかの知見を得たので報告する。

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